ゴールドの価値とプラチナの価値

有史以来、人類は金(ゴールド)の価値に魅入られてきました。人気の秘密は、その希少性にあるといえるでしょう。

人類が6,000年以上の歴史をかけて発掘してきた金の総量は約16.7万トンで、オリンピックの公式プール約3.4杯分しかありません。もし一箇所に集めて精錬しなおすと、縦横高さが21mの立方体に収まってしまいます。意外と少ないと思いませんか?

また、人類がまだ掘り出していない金は、さまざまな科学的調査から残りプール1~2杯分だと推計されています。しかもそのほとんどは、地底数千メートル以下や地上3,000メートル以上に存在しており、採掘がほぼ不可能。今後、金の採掘はますます困難になっていくと予想されています。

「有事の金」という言葉がある通り、世界情勢が混乱したときに需要が高まる傾向があります。とくに近年の金価格の上昇は、2001年の9.11(米国同時多発テロ事件)が背景にあります。今後、社会の不安がさらに増大していくならば、金の価格はさらに上昇するでしょう。

一般的には世界の基軸通貨である「米ドル」が下がる(ドル安になる)と、より信用リスクの低い金に資金が流入し、金の価格が上昇します。そのため、米ドルと金の価格には強い逆相関があります。

また、金は実物資産なので、インフレ(物価上昇)にも強い特徴があります。たとえば原油価格と金の価格を比較すると、似たような動きをしていることがわかります。原油と金の価格に直接的な因果関係はありませんが、原油やモノの値段が上昇することは、通貨の価値の下落を意味するので、やはり信用リスクの低い金にも人気が集まります。

一方で、金は錆びたり腐ったりすることがない特性に加えて、高い電導性(電気の通しやすさ)があることから、コンピュータや携帯電話などの電子部品として使われるなど、産業的な需要が世界的に高まっています。今後、新興国の経済発展によって、金の需要は大きく伸びていくと予想されています。

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